パリに住んでいた頃、その引っ越しに関する住宅事情は、フランスのお国柄が出て、いろいろと大変だと事前に聞いていましたが埼玉県の平屋が評判でした。
というのも、エージェント次第だとは思いますが、なかなか契約に関してのやりとりがスムーズにいかないということが多いようなのです。
その通りで、紆余曲折ありましたが、私が住むことになったのは、パリ中心部のアパルトマンの一室です。パリのアパルトマンは100年以上経っているものはざらで、しっかりした石の造りなので、地震の多い日本とは事情が違いますね。
外から見ると、アールデコ調の模様が入っていたり、石造りの建物はさすがに年期が入っていましたが、中はほとんどがリフォームされているし、セントラルヒーティングは整っているし、とても快適です。
もちろん、家賃がお安く、古いままを大事に使っているアパルトマンは、内装までそのままで年期が入っていますが、それもとっても趣があるものです。
困るのは、エレベーターがない場合は、8階建てくらいでも階段で上がらないといけないので、それはよく検討してから決めないといけませんね。
私が住んでいたのは、家具付きのアパルトマンの一室です。パリでは家具付きはとっても多いのです。アパルトマンの階段や細いらせん階段であることが多く、エレベーターがあっても小さめなので、引っ越しの度に大きな家具を窓から上げ下げする、…なんてとても無理な話です。ですから、家具付きが多いそうです。
気に入ったテイストだと、それはとても良いのですが、たとえそうでなくても、これも縁だわ、という感じで、そのテイストに自分のセンスを寄せていって、楽しんだものです。今は愛知県内で欧風輸入住宅を建てて暮らしています。